犬はソフトバンク、英雄はau、キノコはドコモ!? 携帯電話やパソコンで第三者と交流する「コミュニティーサイト」を通じ、呼び出されるなどして18歳未満の児童が性的被害に遭った昨年下半期の事件のうち、約25%で監視を逃れるために隠語が使われていたことが19日、警察庁の調査で分かった。援助交際を「円光」と表記するなど、隠語自体は過去にも使われていたが、昨年下半期からは、携帯電話のメールアドレス表記のための隠語が急増している実態が浮き彫りになった。
警察庁の調査によると、コミュニティーサイトはいずれも「ソーシャル・ネットワーキング・サービス」など「非出会い系」。隠語の使用は昨年上半期の6%から25%へと大幅増となった。
サイト内では、利用者同士が「ミニメール」などと呼ばれているメール機能を使い、やり取りできる。811事件の被疑者のうち、犯行動機は、児童との接触目的9割(性交目的が7割)。不特定多数の中から、児童を対象にメール送信ができるため、性犯罪につながる可能性が高い。
大手サイトでは、こうしたメールを防ごうとサイト内を独自で監視。メールアドレスに含まれる携帯電話会社名などをキーワード化して、自動的に抽出している。たとえば、容疑者が児童と連絡先をやり取りしようとして「×××@docomo~」と書き込んでも、メールは事前にはじかれる仕組みになっている。
しかし、この監視をすり抜けようと、容疑者の間では、隠語が使われていた。隠語の有無について回答があった511件のうち140件で、容疑者側は児童と直接の連絡先を交換する目的で隠語を使用していた。
たとえば、ソフトバンクは「やわらか(ソフト)銀行(バンク)」、イメージキャラクターの「犬」、auは「英雄」と表記し、フィルタリングを避けるという。また、相手に電話番号を伝える際には「わらわ―あかさた―××××」という文章を送り、受信者が携帯電話の文字入力で押すボタンの数字に置き換えると、電話番号「090―1234―××××」になるという。
ほかには数字の使用を避けるため、「1」を英語の小文字の「l」、「3」をひらがなの「ろ」と書く。1万円札を表す福沢諭吉を「(ユ)」とし、「(ユ)、ろ」と書くことで、「3万円」と相手に伝えていた。
サイト運営会社では専従の400人が監視に当たったり、18歳以上の利用者と児童のサイト内でのメッセージ交換を規制する「ゾーニング」という手法を導入するなど、対策に乗り出している。警察庁では、昨年12月から今年1月にかけ、携帯電話販売店でフィルタリング加入をどのように説明しているかを調査、約4割で説明が不適切だったため、携帯電話主要5社にあらためて説明の徹底を要請する。
2011/5/20 スポーツ報知より
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